
産地の手引き2024
2024年8月1日-8月3日、越前鯖江の暮らしを体感する『産地の手引き』を開催しました。
産地の手引きは、ものづくりに携わる企業工房と、県内外のものづくりに興味関心のある若者が出会い、互いを知り、鯖江市・越前市とのつながりを育む、3日間の暮らし体感型プログラムです。まちに親しんでもらうため、職人の想いや技術に触れた、産地での暮らしを知ってもらう企画を実施しました。参加者からは1名就職へ繋がり、地域に関わる人から移住まで関係性が広がっています。
【実施概要】
・主催:鯖江市・越前市
・企画運営:一般社団法人SOE
・訪問企業:谷口眼鏡 / 乾レンズ/Lens Park / 小柳箪笥店/kicoru / タケフナイフビレッジ / 卯立の工芸館 / 井上徳木工 / 漆琳堂
・参加者:12名
【実施コンテンツ】
・職人の工房見学巡り
・職人との座談会
・地方移住者との座談会
・終わりの会・交流会
◯職人の暮らし巡り
鯖江市より7社へのツアーを実施。職人の想いや、職人の仕事場に触れ、ものづくりに対する興味関心を深めていただきました。
見学工房:谷口眼鏡 / 乾レンズ/Lens Park / 小柳箪笥店/kicoru / タケフナイフビレッジ / 卯立の工芸館 / 井上徳木工 / 漆琳堂
◯職人との座談会
職人5名との交流会を開催。職人と参加者の距離感を縮める機会となりました。
◯地方移住者との座談会
福井への先輩移住者との交流会を開催。移住者との交流から、福井でのリアルな生活や情報に触れてもらい、福井をより身近な場所に感じてもらう機会となりました。
【参加者の声(抜粋)】
・これから産地や伝統工芸をイノベーションしていくかもしれない人材が生まれる、きっかけを生み出す貴重なイベントだと感じます。参加できて本当によかったです。
・伝統工芸の技術者や下請けの企業の方の、新しい事業の発想と楽しそうな姿に感動しました。それが1つの企業だけではなく、福井の一部の地域に集結していて、街全体で次に繋ごうと活動されている姿に、私も何らかの形で関わりたいと思いました。
・思っていた以上に濃い時間を過ごすことができ、“見たもの、知ったこと、体験したこと”を咀嚼しこれからどのように発展させていこうか、産地に関わっていくことができるだろうか、とグルグル頭の中を巡っています。
・これからもっと注目が集まる地域のひとつなのではないかと思いました。日本のものづくりはもちろん、日本人の思想そのものが今世界からも注目されてリスペクトされているので、その思想の価値を広められるように自分が学んでいるデザインの面で何かできることはないか考えてみようと思いました。
・驚いたのはトークに来てくれた移住者2人と昨年鯖江で会っていたことで、「移住ってほんとにできるんだな!」という感覚になりました。この鯖江越前は、住むのと通うのとでは関われる要素が大きく違うだろうなと思います。まだ私には考えることやハードルもありますが、地域との関わり方を探しながら、何年後かに数ヶ月でも、住むことをしてみたいなと思います。
・ネットでは得られないコトが沢山あり、参加を迷われる方にまず来て欲しい。職人さんの熱い想いとプロ意識にはいつもパワーを頂きます。私もそういう存在になりたくて木工を学び始めたはずが消えかけていた気持ちに再度火を付けてもらいました。