2026.08.05
「Forbes JAPAN Destinations of the Year 2026」『The 30 Collection』に、一般社団法人SOEが選出

「Forbes JAPAN Destinations of the Year 2026」『The 30 Collection』に、一般社団法人SOEが選出

日本各地でその土地ならではの価値ある体験を創出し、観光・体験産業の未来を切り拓く事業者を表彰するアワード 「Forbes JAPAN Destinations of the Year 2026」において、一般社団法人SOEが「The 30 Collection」に選出されました。

地域産業を100年先へつなぐ手段として観光を位置づけ、職人や地域事業者と共に価値を磨き上げながら、訪日外国人旅行者に向けた高付加価値な体験造成と地域内での経済循環の創出に取り組んでいる点を評価していただきました。

■ 伝統を未来へつなぐ、SOEの取り組み

2022年に設立したSOEは、越前鯖江地域(福井県鯖江市・越前市・越前町)を拠点に、産業観光を軸とした持続可能な地域づくりに取り組む観光地域づくり法人です。

越前鯖江地域には、越前漆器、越前和紙、越前打刃物、越前箪笥、越前焼、眼鏡、繊維といった7つの地場産業が集積しています。SOEが運営するオープンファクトリーイベント「RENEW」は、約120社が参加し、3日間で延べ5.5万人を集めるイベントへと成長しました。2025年11月には越前和紙を体感する工芸宿「SUKU」を越前市今立地区に開業。地域事業者と連携し、通年で工房見学や体験ができる仕組みを整え、年間を通して観光客を受け入れる体制をつくっています。

また、ローカルDMC(デスティネーション・マネジメント・カンパニー)として、「ZEN × CRAFT × FOOD」をテーマに、禅の思想に触れ、職人と出会い、地域の食を味わう体験を通じて、欧米豪を中心とした海外のお客様に越前鯖江地域という土地の奥深さを感じていただく機会を創出してきました。
曹洞宗大本山永平寺をはじめとする精神文化、越前和紙・越前打刃物・越前箪笥などの伝統工芸、そして福井の風土が育んだ食文化を個別に提供するのではなく、一つのストーリーとしてつなぎ合わせることで、その土地ならではの滞在価値を創出しています。

 

■ 観光を地域産業の継承につなげる

SOEでは、観光を単なる誘客施策としてではなく、地域産業を次世代へ継承するための循環の仕組みとして位置づけています。

その循環は、「醸す」「伝える」「体験する」「泊まる」「売る」「住む」という6つの要素で構成されています。
「RENEW」や地域共創の取り組みを通じて新たな価値を「醸し」、本物の文化やものづくりとの出会いを求める国内外の旅行者へその魅力を「伝える」。そして、職人や地域の人々との交流、工房見学やものづくり体験を通じて産地を「体験」します。
2025年に開業した越前和紙を体感する工芸宿「SUKU」では、1,500年以上の歴史を持つ越前和紙を鑑賞するだけでなく、産地に「泊まる」体験を通じて、その背景にある歴史や価値観への理解を深め、その土地ならではの体験そのものが旅の目的となる滞在へとつなげています。

さらに、伝統工芸品の購入やふるさと納税などを通じて地域で「売る」機会を創出し、最終的には二拠点居住や移住、事業参画など、地域と継続的に関わる「住む」関係へと発展していきます。
こうして地域に関わる人が増えることで、新たな挑戦や価値が生まれ、その価値が再び地域の魅力となって次の人を呼び込む循環を目指しています。
これらの取り組みは、『Forbes JAPAN Destinations of the Year 2026』が掲げる「文化の進化性」「地域固有性」「循環型ビジネスモデル」「持続可能性」とも重なり、地域文化を未来へつなぐ観光モデルとして評価されました。

 

■ 越前鯖江というデスティネーションの価値

福井県には、日本の精神文化を象徴する曹洞宗大本山永平寺を擁し、1,500年以上の歴史を持つ越前漆器や越前和紙、700年以上続く越前打刃物、越前焼、越前箪笥など、世界に誇るものづくり文化が今なお息づく地域です。
これらの文化は単なる観光資源ではなく、人々の暮らしや信仰、産業と深く結びつきながら受け継がれてきた地域の営みそのものです。職人の手仕事や禅の精神、土地の風土が育んだ食文化が今も日常の中に息づいており、その背景にある物語や価値観に触れられることこそが、福井ならではの魅力となっています。
近年は北陸新幹線の延伸により、国内外からの注目が高まりつつある一方で、地域文化の継承や担い手不足といった課題も抱えています。そうした中で、地域に根差した文化や産業を観光を通じて未来へつなぎ、地域経済と文化継承の循環を生み出す取り組みが求められています。


■ 福井から世界へ、文化と経済が循環する観光モデルの創造

SOEは今後も、職人や生産者、寺院、宿泊施設との連携をさらに深化させるとともに、富裕層市場や欧米豪を中心とした海外市場に向けた高付加価値体験の造成を進め、地域内での消費拡大と文化継承の好循環を創出してまいります。
また、「ZEN × CRAFT × FOOD」を核とした福井ならではの体験価値を磨き上げることで、「体験そのものが旅の目的地になる(Experience as Destination)」という新しい観光のあり方を実現し、越前鯖江地域の文化と産業を次世代へつなぐモデルケースとなることを目指します。

 

■ 一般社団法人SOE 代表理事 内田 徹 コメント
この度、「Forbes JAPAN Destinations of the Year 2026」の「The 30 Collection」に選出いただきましたことを大変光栄に思います。
日頃より福井を訪れてくださる国内外のお客様をはじめ、地域の事業者、職人の皆様、自治体や観光関係者の皆様など、多くの方々のご支援とご協力によって築かれたものです。心より感謝申し上げます。
越前鯖江地域の本質的な価値は、単なる観光資源ではなく、長い歴史の中で育まれてきた精神文化、ものづくりの技術、そして地域に根付く人々の暮らしそのものにあると考えています。
私たちの取り組みの原点には、産地の工房を開放し、作り手と訪れる人が直接出会う場を創出してきたオープンファクトリーイベント「RENEW」の思想があります。工芸やものづくりを「見るもの」から「人や地域との関係性の中で体験し、価値を共有するもの」へと転換してきた挑戦が、現在の通年型の地域づくりやクラフトツーリズムへとつながっています。

私たちは、観光とは地域文化を一時的に消費するものではなく、その価値を次世代へ継承していくための仕組みであると考えています。これからも地域の皆様と共に、クラフトツーリズムを軸に、地域に根づく精神文化、ものづくり、食、そして人との出会いを未来へつなぐ滞在価値を創造し、福井を世界から選ばれる、日本を代表する持続可能な文化的デスティネーションへと成長させるとともに、未来へつながる観光モデルを世界へ発信してまいります。 

 

■「Forbes JAPAN Destinations of the Year 2026」について

地域の価値を体験へと昇華し、体験そのものが旅の目的地になる、新しい観光のあり方として、文化と経済の循環を生み出すプレイヤーに光を当てるアワードです。地域固有の文化・自然・食・ものづくり、人とのつながりなど、その土地ならではの資源を“体験”という形に磨き、持続可能な地域づくりに挑戦する事業者を称えることを目的としています。4つの評価基準軸「文化の進化性」「地域固有性」「循環型のビジネスモデル」「持続可能性」に基づいて、アドバイザリーボードによる選考を経て、全国から30の事業が「The 30 Collection」として選出されました。
https://forbesjapan.com/feat/destination_award/

 

■ 表彰および掲載について
2026年8月6日には、受賞事業者やアドバイザリーボード、来賓が一堂に会する「Forbes JAPAN Destinations of the Year 2026 AWARD & RECEPTION」が東京ステーションホテルにて開催され、受賞事業者の表彰が行われます。
また、本アワードの内容は、2026年8月25日発売予定の『Forbes JAPAN』2026年10月号「Destinations of the Year 2026」特集にも掲載される予定です。